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  • 執筆者の写真氏家克典

2020_1016

<音楽制作やプログラミングでの贅沢な悩み>


皆さんは曲を作るときの手順、どのように進めていますか?

音楽制作の手法は人それぞれですが、どのように第一歩を踏み出すか?は、結構悩んでいる方が多いと思います。


シンセサイザーにはハードウエア、ソフトウエアとも何百何千の音色が、リズム系に至っては無限に近いパターンが用意されていますよね。

もちろん、楽曲の方向性が決まっていてアレンジもスコア的にできている状態ならば、選ぶ音色やリズムは、今やどのシンセサイザーでも充実しているサーチ(検索)機能を活用する事で、目的のコンテンツにたどり着くことができます。

このあたりの機能は、ここ近年かなりメーカーも力を入れていて、過去の有名楽曲や最新ヒットチャート曲などでのサウンドやリズムは100%網羅しているので、どんどん積極的に活用しましょう。


私も同様の形で活用していますが、そのまま使うことは絶対ありません。

何かしらの自分なりのエッセンスを必ず盛り込みます。

カットオフやエンベロープ、エフェクトなど何でもいいので、自分で拘った調整をする事でその音色に大きな愛着が湧きます。

リスムも同様で、ベロシティーやグルーヴの微調整は必ずやります。

自分のコンテンツに思いっきり愛着を注入する!コレ、とても大事です!!


さて、問題なのは自分のオリジナルをプロデュースする場合ですね。


頭の中でイメージしているサウンドが鳴っているのであれば、そのサウンドを徹底的にサーチすればいいのですが、全てが漠然としている場合は、思いっきり偶然出会うサウンドやリズムにインスパイアされてみるのも、オススメです。


普段のアコースティックピアノに深めで広がり感のあるリバーブを加えてみるだけでも、自ずと弾くフレーズが普段とは変わってきます。

そこに例えば、荘厳というイメージだけでシンセパッドを”ダーク”、”アンビエント”などというキーワードでサーチしされた音色を適当に鳴らしてみる…この段階ですでに選ぶ音色のイメージは出来上がっているので、そこで出会った(ピンときた)サウンドでのインスピレーションを、大事に膨らませる…。

ダンス系の場合は、イメージするキーワードで偶然選ばれたリズムパターンのインスピレーションをもとに、バランス、エフェクトやドラムキットの微調整をしてイメージを膨らませる…。


いわゆる一期一会の世界。

その時の気分で偶然に出会ったサウンドやリズムパターンって、結構大事にすべきですね。


私はここ2年ですでにソロアルバムを2枚作りましたが、この一期一会で出来上がった曲はアルバムの中で半数以上を占めます。

もちろん今もこのやり方で、ガンガンに楽曲を量産中です。


さらになんと…今やAI(人工知能、機械学習)がサウンドを生成するシンセサイザーや、DAWにリンクして、コードやベース、アルペジオ、メロディまでを自動生成するソフトウエアまで現れています。


今後の楽曲プロデュースってどんな進化を遂げ、どう自分のひらめきや発想に刺激を与えてくれるのか、とても楽しみですね。


JSPA代表理事:氏家克典

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