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執筆者の写真浅田祐介

2020_0925

皆様いかがお過ごしでしょうか?JSPA理事浅田祐介です。


こちらのコラム、前回から「嗚呼、俺のポチり道」と称してここ最近購入したプラグインシンセの紹介をする予定だったのですが、今回は音楽クリエイターに向けてのセミナー「JSPA Music Producers Academy with 銀座九劇アカデミア」が9月24日に行われたので

そちらをリポートしたいと思います。


本当はこの期間にも幾つかプラグインをポチっていて、皆様に紹介したいものもあるのですが、なんといってもこのコラム、実はたった今セミナーが終わった直後に執筆していて、自分でやっておいて自画自賛のようになってしまいますが、あまりにも面白くて興奮も冷めやらずな状態で、是非とも紹介しないといけないという使命感で書いている次第であります。


まぁ、とは言っても結局何やってんのよ?という方々がほとんどだと思いますので、簡単に説明させていただくと、こちらの企画はJSPAと新垣結衣さんなどを筆頭に数多くの有名タレント・モデルなどが所属する大手芸能事務所レプロ・エンタテインメントさんと共同で、

未来の音楽クリエイターを育てていこう、というプロジェクト。


講師にはJUJUに楽曲提供した作曲家の湯原聡史を始め、実績もありつつ現在も第一線で働いていらっしゃる方々に実際のDAWのプロジェクトを開いてもらい、どんな風に曲を作っていったのか、なぜこういうアレンジにしたのか、どんなプラグインを使っているのか等を解説してもらう、しかも今回はコンペに出した曲のデータを開いてもらい、プロがコンペに出すデモのクオリティーも知ってもらおうという企画。

さらに希望する受講生にはご自身のデモテープを出してもらい、講師からアドバイスがもらえるという特典付き。


本当はこのセミナー、レプロ・エンタテインメントさんが所有する銀座九劇アカデミア(これが非常に雰囲気のあるご機嫌な建物なんです)に受講生に来てもらい授業をしたかったのですが、昨今のコロナ事情で一つの部屋に人を集めるのが厳しい、だったらネットを使って遠隔セミナーをやろうということになり、銀座九劇アカデミアには僕とJSPAの準会員でもある川根麻里亜だけが会場にいて講師と受講生はZoomで参加、聴講生と称した見るだけの参加者はVimeoで参加、という形をとりました。


あっ、実は今回銀座九劇アカデミアには僕と川根麻里亜の2人だけではなく、日本武道館公演の経験もあるパフォーマンスガールズユニット9nineから村田寛奈さんにスペシャルゲストとして銀座九劇アカデミアに参加していただきました。


ということでセミナーが始まったのですが、冒頭は我々浅田・川根の2人のご挨拶。

そして今回の講師でM!LKなどに楽曲提供した宮川麿さんとゲストの村田寛奈さんのご紹介。

宮川麿さんはZoomでご自宅の作業部屋からの参加です。


実はこの自宅からの参加、スピーカーなどのハードウエア、DAWやプラグインなどのソフトウエアが普段使っているものを使用できるというメリットがあり、よくセミナーなどで使う持ち運び用のノートパソコンでの作業より格段に操作性が良さそうです。

大容量のサンプルライブラリーをSSDやHDに入れて持ち歩くのも大変ですしおすし。


そして次の村田寛奈さんのご紹介で、なんとサプライズのアコギの弾き語り!

これがちょっと鼻にかかった様な何とも言えない魅力的な声で、独特の世界観を表現できそうです。

しかも実は今回レプロ・エンタテインメントさんから良い曲があればぜひ使いたい、とのお話もいただき受講生にとってもまたとないチャンス。


次は宮川麿さんの男性アイドルグループを想定した楽曲データを開いてもらい解説。

クライアントからの要望に荒々しい男っぽさが欲しいとあり、それを表現するのにどのようなアプローチを取ったか、どんなプラグインを使っているのかなど貴重な話が聞けたのですが、個人的に驚いたのはこのデモ、60トラックを超えたほぼ完成形に近いアレンジなんですが12時間程度で作っているとのこと。う~む、ギターも弾いてそのスピードにはただただ驚くばかり。

これには受講生も刺激を受けたのではないでしょうか。


ということでこのDAWの講座は30分程度で終わり、その後受講生から送られてきた4曲のデモテープ視聴とアドバイスのコーナーへ。


これも驚いたのですがその4曲のクオリティーが高くしかもそのうち数名は10代前半!

日本の音楽業界の未来は明るい?!ちなみにこの4曲の楽曲のクオリティーには村田寛奈さんも驚いていました。

1曲1曲をそれぞれ講師の宮川麿さん、ゲストの村田寛奈さんにアドバイスをいただいたのですが、コンペの慣例では採用された人にだけ連絡が来るというシステムで、それ以外の人にはどこが良かった・悪かったなどのフィードバックが通常戻ってくることがなく、プロのクリエイターやアーティスト本人から客観的な意見をもらえるのは貴重な機会だと思います。


と、ここで概ね90分のセミナーが終わったのですが、非常に内容の濃いセミナーだったと自負してます。

特にここ最近の自宅で完結する制作システムに慣れているクリエイターには、客観的な意見を聞けたりプロの実際の作業を見れたりは刺激的な時間だったのでは?


次回10月1日は湯原聡史さんをお迎えしてお話しを聞かせて頂きますが、JSPAの皆様もこの機会にぜひMusic Producers Academyをぜひ受講してみてはいかがでしょうか?


それでは皆様Happy Synth Life!!


JSPA理事: 浅田 祐介

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