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  • 執筆者の写真角谷仁宣

2021_0409

<クリックの話>


クリック、ドンカマと呼ばれ、メトロノームの様に主に一定のテンポで鳴らし演奏の縦軸のガイドになる音です。

カウベルやリムショット、電子音等演奏の邪魔にならず且つ目立つ音が使われます。

ドンカマと云うのは、京王技研(現KORG)が’63に発売したリズムマシンのドンカマチックが語源らしいです。当時はこのマシンの音をガイドにしてたのでしょう。

一般にクリックはテンポ曲調に依って、4分、8分、16分、3連を使い分けたり音色を工夫したりします。


特徴あるクリックが、YMOの使っていたYMOクリックでプロフェット5等で作った「キコココカコココキコココカコココ」と云う16分のクリックです。


初めて担当するアーティストの時はクリックで緊張します。

人により好みがあって、なかなかクリックに使う音が決まらず焦った事があるからです。

また、ライブでのクリックは分かり易い様に工夫します。

オリジナルと進行を変えたり間奏を延ばしたりする事が多いので、うっかり間違えそうな箇所にきっかけになる様に目立つ音を入れたり、そこだけ大きくしたりします。

頭に、カウントの声「ワン、ツー、ワン、ツー、スリー、フォー」の声を用意したりすることもあります。


クリックと演奏の印象に残る一件があります。

10年くらい前になりますが、バンド(ドラム、ベース、ギター、キーボード、ボーカル)でのレコーディングでクリックを使っていました。

Logic 9の頃で、クリックトラックを作ってクリックを出していました。

その頃のLogicはソフト音源トラックも外部MIDIトラックも再生途中で音が出なくなる事がまれにあって、その時も1サビくらいまで行ったところで音が出なくなりましたが、Logicは走っています。

演奏は止まらず、焦りながらそのままにして再生ヘッドを観ておりました。

すると、ピッタリ!、ずーっとピッタリ!、8小節、16小節くらいならそれ程ズレないと思いますが、この時はリイントロ、2A、2B、2サビまで来てもピッタリ、その後間奏が終わってタメのあるキメまで演奏と再生ヘッドは、全くズレませんでした。

クリックは止まったままです。

この時は、プロのミュージシャンのテンポキープ能力にびっくりしました。


JSPA監事 角谷仁宣

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